| 7,希望向け地「傷つかない場所」 |
どこでも良かったが、一番てっとり早いのがワーキングホリデー(以下ワーホリ)だった。何の資格もいらず(強いていえば30歳以下)、ビザも簡単にとれるし、おまけにオーストラリアには大学時代の友人が暮らしていた。脱出先として、とてもお手軽なオーストラリアを私は選んだ。 こうして着々と脱出先へ向けて準備することで、どんなに日本での現実が辛くても 「どうせまた日本を離れるし。この国で起こってることは関係ないわ」 と、いい口実にできた。そうでもしないと辛すぎた。涙が出そうだった。オーストラリアにははっきりいって全く興味もなくガイドブックを手に取る気さえ起こらなかった。日本以外で働ける国ならどこでもよかった。 約一ヶ月後。ビザの申請が降りると、そんなネガティブないきさつで、私は何の期待も希望もなく、何の興味もないオーストラリアへと旅立った。 |
