2001.9.17 更新

Beautiful planet

akiko の恋愛旅行記

 5、ベトナム(ホイアン) オーダーメイドで奥様気分.
ツアーでベトナムを訪ねる人は大抵、南のホーチミンからさらに下ってメコンデルタか、

あるいは、北のハノイにいくのではないだろうか。

でも私としては、一番お勧めしたいのはベトナム中部にある小さな町ホイアン。

私もベトナムにくるまでは知らなかったんだけど、「ホイアンいいよ〜。」と

遠くを見つめながら思いでにふける人たちにやたら出会い、

「ん〜、行ってみっか」

となったわけである。

何がいいって?まず町。ベトナムは中国と隣接する国。

南では感じなかった中国文化が、中部あたりにくると、

その町並みにはっきりと反映されてくる。

川をはさんで静かにたたずむ美しい古都。悠久の都。

そんなイメージがぴったり。

とにかく美しい、小さい町なので歩きやすい。

そしてなんといっても最大にして、最強の魅力は、、、、

ずばりオーダーメイドの安さである!あっちもこっちも仕立て屋。

石を投げれば仕立て屋にあたる、というくらいの多さ。

日本だとオーダーメイドなんて、どっかの金持ちのする話しで

いまいち私達一般市民にはピンとこない話しだが、ここホイアンでは夢ではない!

御存知の通りベトナムはアオザイで有名(体にぴったりした女性の民族衣装)。

アオザイはもとより、冬物コート、ドレス、ブラウス、短パンにいたるまで、

とにかくなんでも作っちゃう。

男性だって、スーツからトランクス、アウトドア用の寝袋までなんでもOK。

ポケットの位置や数、デザインも指定できる。

ほんとに自分のオリジナルなのだ。

店にはファッション雑誌がつまれ、有名ブランドに身をつつんだモデルさんたちが映る。

「このダナキャランのスーツ、まったく同じもの作って。あとレザーのコートもね。」

こんな調子である。店には何百という種類の布地がつまれ、自分で選ぶことももちろん可。

私が知り合った女の子は5着作った。7着つくった子もいた。

勝負パンツとかいって、シルクのトランクスを作った男の子もいた。

私もむちゃむちゃ洋服つくりまくりたかったけど、なにせ長旅の身。

ここで余計な荷物は増やせない。

短パン1枚とスリーピングシーツを作った。

こだわったのはその素材。旅の間はとにかく軽くて、乾きが早いのが命。

短パンは軍パンタッチのものが欲しかった。

綿のものは持ってたんだけど、重くて乾きずらく以外と面倒。

そこで素材違いで作った。微妙な丈の長さやポケットの位置などもgood。

スリーピングシーツは軽くて保温の効くもの。なかなか納得のいくものが出来てご満悦。

しめて1400円くらいだったかな。




また、私はここで美容院に入った。

旅先で美容院にいくのは私は結構好きだ。

アジアのヘアサロンでのカットはもうギャンブルといっていい。

いちかばちかの大勝負だ。

9割くらいの確率でかなりやばい頭にさせられる。

いままでアメリカで一回、タイで2回挑んだが、3勝3敗に終わっている。

アメリカでは生まれて初めてのパーマをかけたのだが、

よく言えば映画「アニー」のごとく大爆発の頭となった。

タイではカットの挑戦にしたが、ワカメちゃんのような、

どう考えてもシャレとしか思えない頭にされた。

当時の私はベリーショートだったが、さらに短くされ、顔に沿った妙に直線のライン。

どこに行っても男の子と間違えられ、女子トイレに入ろうとしてもタイ人に止められたりして、

悲しい思いをした。くすん。

しかも何年後かに、やめときゃいいのに懲りずに再び挑戦したが、

2回目もやはりだめだった。

タイのヘアカット技術の発展を心から期待する私。




2度の失敗で、さすがにアジアのヘアサロンで髪を切らせるのは怖かったので、

ヘアトリートメントだけやってもらおうと暇つぶしに入った。

ベトナム人は髪を洗ってもらいにだけ訪れる人が多いと聞く。

男の先客がいてシャンプーしてもらっていた。

若い女の子が私に気づく。

ベトナム語しか話せないらしく、

英語で話しかけるとびっくりして男の客に通訳を求めた。

彼はあお向けになりシャンプーしてもらいながら、顔に載せてあったタオルをとり、

「ハーイ!どうしたのー?」

とはしゃいだ顔で聞いてくる。

髪が凄くいたんでるのでトリートメントして欲しいと告げると、

女の子になにやら通訳していた。

お店の人もカーテンを開けて代わる代わる覗いてきて、目があうとはずかしそうに微笑んだ。

「ちょっとまっててねー。」となぜか客のおばちゃんが大声でいう。

突然の外人の訪問にみんなが楽しそうだった。

シャンプー台にあお向けに寝る。お湯ではなく水シャワーをかけられ、

全身鳥肌がたちそうだったが、すぐに慣れた。

トリートメントといっても、思いっきり「パンテーン」とか書いてある市販の物を使っていたが、

まあ、ベトナムだからいいか。

シャンプーはなかなか気持ち良かった。爪をたてて思いっきり掻いてきたりするが、

かゆいところがあると、これがまたたまらなかった。

きちんと2度洗いもしてくれる。

ついでに、顔のトリートメントもお願いした。顔の上を泳ぐ指先のマッサージが気持ちいい。

クレンジングも放棄し、

もはや石鹸しか使っていない汚れた顔を毛穴からすっかりきれいにしてもらってご機嫌だったのでした。

女だもん、たまにはお肌の手入れも必要よね。




そんな感じですっかりホイアンを満喫した私。

しかし、この頃の私は不眠症に悩まされていた。

よく聞く名前だけど、今まで自分とは全く縁のないものだった。

寝る前にCDをかけても、イントロで落ちるほど寝つきの良かった私なのに。

そんな私が不眠症。これは辛い。

なった人は知ってると思うけど、とにかく眠れない。

生あくびばかりがでて、寝返りばかり打ち続ける。

時計をなんどもみる。気がつくと5時間ほど、そんなことを繰り返している。

体は疲れてるはずなのに、頭は妙に冴える。

明け方やっと眠れてるんだけど、そんなんだから朝起きてもぼーっとしてしまう。

これって神経的なものなのかなあ。

なぜ突然不眠症になったのかいまでも分からないけど、

きっと不安とかいろんなストレスがたまったせいなんじゃないかと思う。

これはその後、10日ほど続いた。その頃の私の日記にはこう書いてある。

「最近やっと眠れるようになってきた。惰眠をむさぼることの大切さが分かったよ。

“眠い”って幸せなことなんだ」

う〜ん、切実。






さてさて、ラオスビザ待ちで予定外に1週間もいた私。

ビザもとったし明日は北の町フエへ出発というその日の夜の出来事。

ホテルの部屋でシャワーを浴びていた時、ふと、どこからかオカリナのような

音色が聞こえた気がした。とっさにシャワーを止めて耳を澄ます。

もう何もきこえない。

なぜここでいきなり「オカリナ」だと思ったのか。そんなレアなもん。

K田氏である。彼はオカリナを持って旅をしているという寒い奴だったのである。

しかも吹けない。

私はなぜか確信した。・・・・・・・このホテルに彼がいる。

フロントに確認しに行こうと思ったが、なんとなく止めた。




翌朝、いつもなら遅く起きる私が早く起きて朝食をとっていた。

一階のみのモーテルのような宿。

朝食のとれる場所からは全ての客室のドアが見渡せた。

彼は朝が早い。朝の風景が好きだからだ。ここにいれば会える、となんとなく思った。

私のとなりの部屋のドアがあく。

彼だった。

まさかとなりの部屋にいたとは!さすがにびっくりした。

私以上にびっくりしていたのは彼である。動きがとまってたよ。

「おはよー」笑いながら手を振る私。

「・・・・・・・。なんでいるん???」




夕べのいきさつを話すと

「俺、オカリナなんか吹いてないよ」

がびーん。

なんか怖い。私の第6感か?!女の執念か?

こんなどーでもいーことにだけ、感の働く自分が情けない。

まあ、そんなこんなで、「これって運命?」ってな具合にまた盛り上がってしまった。

しかし、私はその日の夕方のバスで移動。

次の町ですぐに会う約束をし、再会の喜びもつかの間、

別れを惜しみつつ私は一足先にフエへ旅だった。

まったく何やってんだろうねー。

I'm looking for someone just to hold.

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