2001.9.17 更新

Beautiful planet

akiko の恋愛旅行記

 08、ラオス(サワンナケート) 待つ女. 

ラオスには、もともと興味はなかった。バンコクへ戻るための通り道。

その程度に考えていた。

国境からサワンナケートへついたのは午後8時すぎ。

知らない町へ夜につくのは、あまりいいことじゃない。

やたらと広いけど、活気のないうす暗いバスステーション。

とにかく疲れた。ほんとに疲れた。

疲労こんぱいしていた私はとりあえず宿探しに歩く。

メコン川の流れる町。対岸を見ておもわず立ち止まった。

タイだ。

対岸にあふれる無数のネオン。

そうか、この川を挟んでタイなんだ。

なにもなく、さびれたラオスと比べ、対岸のタイの華やかなネオン、ビルの明かり、

懐かしくて、ほんとに涙が出そうになった。

早く帰りたいよー…。

もはやタイは、ただの安い国ではなく東南アジアを一周してきた私にとっては

心の故郷となっていた。

船でわたれば、30分でそこはタイ。

ベトナム〜ラオス間の地獄の国境越えに比べ、なんと簡単なこと。

翌日にでも、速攻出国してしまえばいいものを

私はその町にだらだら1週間も居続けた。なぜか?

K田氏である。

全く……。

国境越えの一件で精神的に参ってたんだろう。むしょうに彼に会いたかった。

あんなに大切な人をおいてくるなんて!

とりかえしのつかない事をしてしまったと思った。

彼がこの町を経由してラオス北部へ向かうのを知っており、近い内に必ず来るはず、

と信じアホな私は毎日毎日犬のように、

バスステーションでベトナムからくるバスを待ち続けた。

彼は来ず、その代わり毎日違う日本人が降りてきた。

見知らぬ土地で私を頼ってくる彼らを、私はそのたびにどこか適当な宿へ案内し、

まるで現地ツアーガイドのようになっていた。

思えばこのころ、精神的に一番参ってたなー。

起きてるといろいろ考えて辛いので、とにかく寝てばかりいた気がする。

そしてよく母親の夢をみた。それだけで救われた日々だった。

なんだかんだいって、親って偉大なんだなー、なんて感じた。




結局1週間のビザが切れるぎりぎりまでいたんだけど、彼は現れず、私はタイへ渡る船に乗った。

I like the promise you never keep.

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