タイのエラワン滝。ちょー美しい
丸1日、バスや電車を乗り継ぎ、ラオスをでてその日のうちに私はバンコクに
帰ってきた。
夜12時。カオサンロード。
「ただいまー!」
まさにこうとしか言えない。
12時すぎても、まだまだ賑やかな通り。ガンガン響く音楽。
9時にはすべての店がしまるサワンナケートにいた私にとって
24時間眠らないこの町は、ほんとうに天国だった。
怒涛の東南アジアくるり一周をおえ、私はなんだか疲れ果てていた。
インドへいくか、中東へ飛ぶか。
もともと今回の旅のメインは中東だった。だけど、多くの人に
インドにいかないなんてもったいない、ということを言われ、あげくのはてには
「アジアを旅して、インドにいかないなんてモグリだ」
とまで言われる始末。
おおいに悩んだ。インドかあ……。
アジア旅行のクライマックスであるだけに、とても大きく私の前に立ちはだかっているのを感じた。
インドはいくつもりだった。ガイドブックも何ももってない私だったが、
唯一インドのガイドブックだけは日本から用意していた。
この2ヶ月間、後生大事にこんな重い本を持ちあるいて、結局いきませんでした、
というのも、なんだかくやしい気がした。
インド、インド、インド……。
あほみたいに何度も繰り返す。ただ、アジア編の山場であるだけに、
人から聞く噂、読む本などは、どれも過酷なものばかり。
実は、インドは私にとって宿敵のような存在でもあった。
学生のころから旅を続けている私だが、インドだけは、気にはなっているものの、
ずーっと避け続けてきた。
なんとなく旅の上級者用っぽかったからである。
旅に上級も中級もあったもんじゃないけど、とにかく強敵な気がして、
その思い入れは並々ならぬものがあった。
もう、そろそろ解禁だろう。そう決めて日本を出てきた。
しかし、今の私の気力では無理。
ラオス編でも書いたけど、私は旅する気力をなくしていた。
次に行きたい国もなく、何を見てもときめかなかった。
ふらりと入った旅行代理店。日本までのチケットが往復3万しなかった。
12月。日本では街はクリスマス一色だろう。真夏のような暑さだが、バンコクでも
街にはクリスマスソングが流れる。
日本でのクリスマス、日本の空気の冷たさ、電車の中、家の茶の間、新宿の街、、、、
いろんなものを思い出していた。
「日本に帰ろう。」
私は決めた。散々みんなにおおぐちたたいて出てきて、こんなに早く帰るのは
むちゃむちゃカッコ悪かったけど、私には休養が必要だった。みんなにがんばれ、
がんばれ、言われるのはとてもつらかった。今はもうがんばりたくなかった。
「1度帰って、雑煮でも食って、また始めればいいじゃん。
長く旅することに価値があるわけじゃない」って言ってくれる人もいた。
そういう中で、こうして「気楽にやれよ」といってくれる人は、ほんとに有りがたかった。
翌週出発12月23日成田行き。必ず戻ってくる、そう誓って往復チケットを買った。
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