一人旅,旅,ひとり旅,女の子 一人旅、女一人旅、バックパッカー、世界旅行、旅行記ならデイプラへ。タイ、ベトナムなどの東南アジア〜イギリス、南米ペルー、アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランドまで!

homeへ

額関節症治療記♪


「顎関節症」ご存知ですか?顎の付け根の関節がカクンカクンと鳴る症状です。進行すると口が開かなくなります。骨のもろい、とりわけ女性に多い症状です。原因は”歯ぎしり”です。寝ている間にぎりぎりと歯軋りをしています。これが何年も続くと歯をすり減らし、顎の関節がずれて、腱が伸びてしまうのです。


私が自分の関節の音に気がついたのは、それこそ10年前です。口をあけるたびに、顎の関節で「カクン」と一度ひっかかるのです。 そして、よっこらしょ、と顎が開く感じでした。よく指の関節がボキボキなる人のようなものだと思い、たいして気にしていませんでした。 しかし、2年前。その音が、「カクン」から「ボキッ」という音に変わってきました。そして歯を磨くときなど口を大きく開くのに、明らかに顎がガクンとずれるのが 感覚として分りました。そしてなんとな〜く痛みのようなものが。そしてある日、口が開かなくなりました。


「こりゃいかん!」
とは思っても、一体どこで見てもらったらいいのか、そしてこの症状の名称も分りません。とりあえず関節がいかれてるので、「接骨院かなあ?」 と見当違いのことを思った私は、いきつけの接骨院へ。受け付けで
「あの〜。顎があかなくなったんですけど・・・・。どこに行ったらいいか分からなくて・・・」
すると、受け付けの奥の診察室でうつぶせになってマッサージを受けていた40代くらいの女性がパッと顔をあげて
「ああ、それ歯医者にいけば治るわよ!」
というではありませんか。突然出てきてコメントに「えっ」とひるんでいた私でしたが、おばさんは
「私も昔なったのよ。それ接骨院じゃなくて歯医者よ」
とのこと。
「あ、ありがとうございます!」
受け付けのお姉さんと一言も言葉を交わすこともなく、そそくさと接骨院を出ました。


それから私はネットで病院を探したり、人の評価を頼りに3〜4件ほどの歯医者をはしごしましたが、歯医者選びは本当に気をつけなければいけません。歯は自然治癒しないもの。なので一度削られると一生元には戻りません。
しかし、歯医者によっては「削ってなんぼ」みたいな人もいます。親知らずを抜いたほうがいい、とか必要のない外科手術を勧めてくるところもありますし、 何万円という高額な検査費用を要求してくる場所も。 歯医者ととことん話し合い、時にはけんかごしになり、いろいろ廻った結果、”灯台下暗し”。家から歩いて1分の歯医者さんが親子3代続く腕の いい歯医者でした。おまけに額関節症は具体的には”歯医者”ではなく”口腔外科”の専門です。3代目の若先生がこの専門医でした。
ここで2004年11月から治療を始め、歯磨きさえ苦しかった私の口はすしの軍艦が食べられるほど大きく開くようになりました。 そうはいっても一度伸びてしまったあごの腱は完全に元に戻るこは二度とありません。しかし、生活に困ることはなくなったので大満足です。

歯ぎしりをしなければいいのですが、こればかりは寝てる間のことなのでどうしようもないです。
原因である歯軋りはストレスなどによって引き起こされることが多いといいます。
また酔っ払ったときにいびきがいつもより大きくなるおじさん同様、歯軋りも 激しくなるそうです。
しかし私の場合、歯軋りは子供の頃からの癖です。 うるさくて寝れない、と兄弟に起こされたこともあります。
無意識に歯を食いしばるようです。口が開くようになってもマウスピースは寝るときにずっとしてます。 なぜならマウスピースもガンガンに削れているからです。すごい力です。マウスピースがなければこの研磨力がそのまま自分の歯に起こるわけです。
自分のやっていることながら、なかなか怖いものがあります。


そういえば最近知り合ったマレーシア人の女性も同じく額関節症でした。昔の私のように初期症状だったので、あごがカクンカクンとなる程度だそう。
しかし、当時の私と同じように「自分だけ」だと思っていました。私がマウスピースを見せて「デンティストにいけば治るよ」というと とても驚いていました。
当然人間であるわけだから、国境を越えて顎関節症はおこります。とりわけ骨の華奢なアジア人に多いようです。
たしかに欧米人は骨が頑丈そうですよね^^ と、いうわけで額関節症にひそかに悩む女性のために私が信頼し、人間的にも尊敬し、太鼓判を押せる口腔外科の先生をご紹介します。 埼玉、東京、千葉あたりの方は通える範囲なので、がんばって来て下さい。患者さんの気持ちをよく考え、メンタル的にもケアしてくれ、 できるだけ安い治療費で、できるだけもともとある歯をいじらないで治療できるか、ということをよく考えてくれるすばらしい先生です。


1年以上、ほぼ毎日使っているマウスピース



安田歯科医院   048-443-6480

埼玉県蕨市中央4−2−17
受付時間:7:30〜11:30、13:30〜16:30
休診日:日曜日、祝祭日、木曜日




以下は2004年11月に私がブログに当時アップしていた日記です。当時の心境がリアルタイムにかかれているのでここにそのまま掲載します。

顎関節症スペシャルです。長いです。ちっとも興味はないと思いますが、意外と若い女性の顎関節症が多いことに驚きつつ、私のその後やっと見つけた歯医者さんの話をします。


あごがカクカク鳴り始めたのは、覚えている限りでも10年前。右の顎だけが、付け根がカクン、カクンと何かにひっかっかてから、口が開くのである。昔は「音が鳴るなあ」ぐらいで、指の関節がぽきぽきなる人のような、むしろ得意技のような扱いをしていた。

2ヶ月ほど前、調子の悪いところはなんとなくいつもより気になるもので、顎をカクンカクンわざと鳴らしていた。なんだか気になって仕方がなかった。気がついたら、鈍い痛みをともなっていた。どこかが炎症を起こしているような。そして口が開かなくなった。指を2本たてにいれるスペースもない。りんごのかけらも入らない。リスのように、前歯でぽりぽり砕いて食べた。

こりゃいかん。翌日会社のそばの歯医者へ行った。超近代的な歯医者で、待合室には紙類はほとんどなく、壁に取り付けられた液晶画面でTVを流し、スリッパはボタンを押すと機械から「ウイ〜ン」と除菌スリッパが出てきた。診察台の正面にはやはり液晶画面がとりつけられ「世界遺産」なるだるい映像が流れており、小型カメラのようなもので歯の写真をとり、診察台横に設置されたモニターで自分の口の中をリアルタイムで見ることができた。
しかし、この歯医者。医者がヤブだった。設備は完璧だが、そこに頼って画面に見えることだけ指摘する、アホでもできるアドバイスしかしない。そしてやたらと削りたがる。
顎の痛みも「顎のずれくらいなら、この奥歯をちょっと削って様子を見て、だめならまた削りましょう」とか言う。しかも削りたがっている歯は健康な歯だ。
健康な歯を削るのはどうなのか?と詰め寄ると、何ミクロンというわずかなものだし、再歯石化といって、また復活する表面部分だから大丈夫だという。それに結構これで治る人もいるし、できるだけ保険でカバーできる範囲で直したい。僕は余計な経済的負担を患者さんにかけたくない、というのが彼の弁。
しかし、いくらが患者にとっての健康な歯を削らなくてはいけないくらいの経済的負担かは患者の判断である。こいつに勝手に貧乏扱いされるのは心外だ。
しかし、歯の模型を取り出して、細かく説明をする熱意と”また再生する”というその何ミクロンかのエナメル質を削って治ったりもする、という言葉にだまされ、とりあえず削らせることにした。その結果ますます悪化した。次回の予約をキャンセルし、二度と使わないであろう診察カードを引き出しにしまった。


ラクして近所にいってはいかん。きちんと専門の人を探そう。
そう反省した私は「口腔外科」で検索し、となり街に医者が日本歯科大学で教鞭をとっているという歯科医院を見つけた。

ネットにも看板にも「予約なしでも大丈夫です」と書いてあったので、なんとなくふらりと週末の午前中に出かけていった。案の定受付で
「ご予約は?」
「ありません」
「今日はあいにく一杯で。来週の水曜日はいかがでしょう」
「週末しかこれません」
「それでは今日の4時半なら、なんとか時間が空きますが」
「遠くからきてるんです。一度帰ってまた、ってわけにはいきません」

こんな感じのやりとりを受付のおばちゃんと交わす。
なかなか譲らないおばちゃんに一言。
「予約なくても大丈夫、って表の看板に書いてあったんで」

これでだめなら、もういいや。そう思ったが、おばちゃんは痛いところをつかれたらしく
「一時間ほどお待ちいただきますけど、それでよろしいなら・・・」
と、言ってきた。一時間くらい本でも読んでりゃすぐだし。お願いします、と保険証を渡し、入れ替えに問診表を渡され記入する。思いっきりチャリで15分の自分の住所を書く。


待つこと約1時間。いい感じで本も読めたし、なんとなくウトウトしかけた時に名前を呼ばれた。簡単に症状を説明し、お決まりの「とりあえず」レントゲン。そして歯科衛生士のお姉さんがこんこんと顎関節症の説明をしてくれた。プリントと、ビデオと本を使っての説明で、たっぷり40分くらいしゃべっていた。最後にウェブに載っていた先生が出てきた。意外と若い。まだ40代だろう。私のレントゲンを見ると、親知らずを抜いたほうがいいという。歯茎の中に斜めに生え揃っている親知らずが見える。しかしこれ、はるか昔に生えたもので、いまさら何か悪さをしているとは思えない。医者いわく、抜いても抜かなくてもいいが、あっていいことは一つもない。と、微妙な言い方をする。またこの歯医者、値段がぶっちぎりで高く、矯正するなら70万、矯正用マウスピースをつくるなら7万、ただのマウスピースは保険でカバーできるので5000円。しかしどれをやるにしても3万円の検査料がかかります。という。

最初のヤブ医者でもマウスピースの話はされたが、5000円という値段は同じでも3万円の検査料なんてなかった。
「なんだこの歯医者?」
同じ処置をされるなら、ヤブに戻ったほうがマシ、と思い、適当に「検討してみます」と話をきりあげ、初診料の2000円だけ払い帰ってきた。


う〜ん。なかなかぐっとくる歯医者がないなあ・・・。
そう思い歯医者ジプシーになり始めた頃、ふと子供の頃に行った歯医者を思い出した。
うちの近所で、当時珍しいおばあちゃん先生が院長で、息子と二人でやっていた。

何十年ぶりかでそこの歯医者へ行ってみる。歩いていける距離なので、診察時間をチェックしにいった。

「月〜土 7:30〜11:30、13:30〜16:30  木・日曜定休」

すごいなあ。これって20年前の営業時間だよ。7:30からやってる歯医者なんていまどきあるか?朝市みたいだなあ。最近は会社帰りの人をターゲットに診察時間を20:00とかに延ばしてる歯医者が多いなか、この時代錯誤な診察時間に驚いた。


しかし反面、休みの多い医者は、実は大学で教鞭をとっていたり、研究室にいたりする熟練者だったりする。うちの社長から大学の教授で腕がいい、と紹介された歯医者はいつ電話してもしまっていて、なかなかつながらなかった。おまけに車じゃないといけないへんぴな所にあったので、見てもらったところで通いたくなかったのでやめた。

さて、この歯科医院。とりあえず土曜の午後に予約を入れた。
診察の日。久しぶりに中に入ると、最後に来たのは何年前だろう?ほんとに何もかもが当時のままで驚いた。ビニールのさえないスリッパ。古い漫画本。いつもかかってる東京FM。タイムスリップしたような懐かしさを覚える。しかし、始めてきた人はあまりの設備の古さにびびってしまうに違いない。
「大丈夫かよ。この歯医者・・・・・」って。

呼ばれて診察台に横たわり、目を閉じて流れる東京FMを聞いていた。すると

「こんにちわー」

「ん??」
若い男の声だ。首をひねると20代の若い男の先生がいた。

「なんだよ。随分若いなあ」
若い医者はいまいち信用してない私はやや不安だった。しかしこの男の子、私がすでに暗唱している顎の症状の説明をすると、私の顎関節を外から触り
「はい口あけて、はい、閉じて、はい開けて」
と、何度か繰り返すと、「うん」と力づよく納得し、これまた古い本を持ち出してきて、顎関節症の説明を始めた。内心「またか」と思いつつ、とりあえず生まれて初めて話を聞くような振りをして彼の診断を試す。しかし、この説明は最初の2つの歯医者とは若干異なるもので、もっと具体的でもっとふみこんだものだった。なぜあごがずれていくのか、その仕組みが素人でもよ〜く分った。さらに驚いたことに彼は私に”重症”だと言った。

顎の音が鳴るタイミングで、現在どの辺りの進行状況なのかが分るらしい。顎を外から触っただけである。口の中を見せてもいない。さらに彼に顎の音が聞こえているのも驚きだった。なにしろ骨なので、自分にはカクンカクンうるさいくらい響いていても、なかなか他の人には理解しにくいものだった。それを「あ、今鳴りましたね」と、言ってくれた。これはうれしかった。「この人聞こえるんだ!」ってすごくうれしかった。まるで霊を見れる少年が周りは誰も信じてくれなくて、初めて「ああ、あそこにいるね」って第3者に分ってもらえた瞬間のようだった。


本来なら、とりあえずレントゲンをとって、また来てもらう、というどこかの歯医者でやったことのあるプロセスらしい。しかし私の場合、一刻も早くマウスピースを作ったほうがいいというわけで、時間がないので、レントゲンプロセスは省くという。私はもうその時点で完全に先生を信用しきっていたのでどんな指示にも従うつもりだった。マウスピースの値段の説明をされていなかったが、良心的な治療をしていることは雰囲気から分る。念のため確認するとやはり5000円だった。それだけだった。

歯型をとると、1週間後の完成に合わせて予約をとった。先生の名札を見ると「安田」と書いてあった。お孫さんだった。どうりで話す声や治療ポリシーがお父さん先生とそっくりだった。親子3代で歯医者だ。すごいなあ。。


1週間後。マウスピースが出来上がった。あたり前だけど、完全にオーダーメイド。私専用である。新しいおもちゃを手に入れたようなウキウキした気分だった。
はめてみると、そんなに違和感はない。
先生は削れてなくなった歯のスペースを樹脂で埋め、かみ合わせに合わせて微調整する。
こうしてマウスピースは出来上がりました。


本当はずっとはめてるのが理想みたいだけど、これをはめてるとしゃべれないので、寝るときだけはめている。翌朝、いきなりマウスピースの奥歯部分に穴が開いていた。私が歯軋りで噛み切ったのだ。
すごいなあ。「なくて七癖」とはこのことか?これを毎晩、何十年もやってたら、そりゃ歯も削れるし、顎の関節も痛めるよ。
翌週チェックのために再び診察。奥歯部分が破れたものを見せると、これも想定していたことだから大丈夫です、といわれた。
さらに加工し、年明けにまた見せてください、といわれた。先生の読みでは6ヶ月で治ると見込んでいるらしい。でもこのマウスピースのおかげでとりあえず口は開くようになった。
先生を信じて6ヶ月続けようと思う。

ちなみにこの歯医者さん、たぶんおばあちゃん先生はクリスチャンで、もちろん彼女はもう引退してるけど、母いわく、よく近所を散歩しているらしい。軽く80歳は超えていると思われる。

山梨に嫁いだ叔母は息子さんの世話になった。嫁いだ先の街の歯医者は古い治療跡を見て
「随分腕のいい歯医者さんにやってもらってたんですねえ」
といったらしい。
この先生、私にも「最近は歯を壊してるんだか、直してるんだか分らない歯医者が多すぎる」といった。壊してる歯医者なら会社の近くにいる。


そして私を見てくれたお孫さん。お父さんと同じスピリットを受け継いでいる。自分のもって生まれた自然の歯に勝るものはない。必要のないことはあまりしたくないという。歯を削るのは最後の手段で、それまではできるだけ人間の作ったものでなんとか直したい、といった。


安田歯科医院   048-443-6480




マウスピース。樹脂でできてるので、それほど違和感はありません。上あごだけにはめます。かぱっときれいにはまります。お手入れの必要もありません。白いのは高さ調節した部分です。上から何かをつけたようです。ミニ溶接工事のようなことをしてました。